フォームコートA-2

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■消気泡効果型コンクリートはくり剤

現在、益々コンクリート建造物及び製品の 検査管理の基準が向上し、強度的問題はもちろん、仕上げ面の良否(平滑であるか、色はどうか、気泡の程度はどうか、表面郷土はどうか)など重点視され、施工業者の技術的評価の一つとなっています。フォーム産業はこれらの解決に大きな役割を担っています剥離剤に着眼し、消気泡効果及び剥離強化を生むフォームコートA-2を開発致しました。

コンクリート仕上げ面の追求点

  • 生コンの良否(使用セメント・骨材・スランプ・混合状態・混和剤等)
  • 生コンの打ち込み方の良否
  • 締固め方式の良否(バイブレータの掛け方)
  • 建造物の形状(テーパーの有無)
  • 型枠表面の良否
  • 使用コンクリート剥離剤の良否(フォームコートA-2)(フォームコートKS)※トンネル向き
■ コンクリート剥離剤の役割

第1に剥離力が良いことが必須じょうけんであり、かつ生産性の良いもの。即ちコンクリート付着による製品表面の肌荒れや割れ(欠落)を防止し、又型枠の汚れや錆を防止するもの。第2にコンクリート製品の外観(気泡、色、光沢)向上による製品価値のアップであり近年特にその要望がレベルアップしている。

■ コンクリート剥離剤に要求される性能は
  • 剥離力(離型力)が良好であること。
  • 製品表面に有害な欠陥を生じないこと。即ち気泡(空隙)が生じないこと。侵食やコンクリートの硬化不良がないこと。着色や汚染がないこと。表面仕上げ(塗装、モルタル塗り、タイル張り等)に支障がないこと等である。
  • 型枠にセメントペースト(ノウ)が残存しないこと。
  • 金属製型枠に対して防錆性を有すること。
  • 塗布等の作業性が良いこと。
  • 衛生上や防火上の安全性が高いこと。
  • 品質が長期間安全であること。等である。
■ 剥離剤大別

化学反応型 フォームコートA-2脂肪酸系の添加物を使用し、セメントに含まれるカルシウムとの反応により、コンクリート表面にカルシウム石けんの被膜を成形しコンクリートの脱形を容易にし表面に被膜を形成するためコンクリート内部よりわき出るエアーが表面に露出しずらくなる。

物理被膜型樹脂被膜、ワックス被膜の物理的なものによって脱形を容易にする。

■ 気泡

特に脂肪酸素系添加剤の剥離剤は消泡効果は大きい。剥離剤で気泡を少なくするには、脂肪酸の添加量の多いものを使用し、セメント中のカルシウムと反応を促進させ、型枠とコンクリートの界面の膜(カルシウム石けん)を厚くする事によりコンクリート表面に発生する気泡を覆い隠す必要があるが、カルシウム石けんは褐色をしているためコンクリートに褐色の着色をする傾向にある。
反応が強ければ添加剤の量を下げたもの、又弱ければ量を上げたものを使用する。剥離剤の影響による色付は褐色のもので黒色系は他の要因によるものが多い。

ハクリコート剥離剤の消泡効果
北海道工業大学 建築工学科 武田 寛

目的

本実験は、主として剥離剤の消泡作用に着眼して実験を行った。 コンクリート剥離剤とはコンクリート型枠表面に塗布して、コンクリートが型枠に 固着するのを防ぐ製品です。組成はコンクリートと反応するか型枠表面に物理的被膜 を作るものに大別される。 コンクリートの剥離剤の効果として、次のような効果が考えられる。
  1. コンクリートの脱型を容易にする。
  2. 型枠の清掃が簡単に行える
  3. 型枠の持ちが良くなる。
  4. コンクリート表面の美観を出す。消泡作用がある等。

試験体用型枠

  1. メタルフォーム

    混和剤 フローリックS W 170 x H 600 x L 1800
  2. パネコート

    混和剤 フローリックS W 150 x H 400 x L 1680
  3. 透明塩ビ板

    混和剤 フローリックS W 150 x H 400 x L 1680
  4. パネコート4分勾配

    混和剤 フローリックS W 900 x H 500 x L 1800

実験方法

型枠剤はパネコートとメタルフォームと透明塩ビ板の3種類を使用し、透明塩ビ板は打設 直後の消泡効果を肉眼で観察する為に用いた。 剥離剤にはハクリコートの1,2,3と他社のA社,B社,C社の6種類。ハクリコート1, 2,3は消泡効果が異なる。1が強,2が中,3が弱。 混和剤にはフローリックS,フローリックSV10のAE減水剤・標準型1種 生コンはスランプ8~10cm,エアー4.5±1.5% 型枠の脱型は材令2日。 剥離剤の塗布にあたり,剥離剤以外の条件,影響(型枠,生コン,混和剤,バイブレーター の掛かり方,生コン投入速度等)を同じくするために型枠同一面に異なる剥離剤を塗布した。
  • 試験油 ハクリコート1,2,3 他社 A,B,C

  • 剥離剤塗布

  • コンクリート打設状況

消泡効果の比較
  1. メタルフォームの脱型

    ハクリコート1,2,3とも気泡少なく、消泡効果の弱い3は若干出ている。
    他社A,B,Cはハクリコートより気泡が多く現れている。
  2. パネコート脱型

    ハクリコート1,2とも気泡が少なく,他社A,Bはハクリコートより若干,気泡が多く現れている
  3. 透明塩ビ板脱型

    ハクリコート 1,2とも気泡少なく,他社A,B,Cハクリコートより気泡が多く現れている。

    透明塩ビ板打設直後の気泡発生状況(打設2分後)

    ハクリコート1,2は気泡の発生が見られない。他社A,B,Cは気泡が発生している。
    備考)時間の経過とともに気泡が多くなる。
  4. パネコート4分勾配脱型

    ハクリコート1,2,3とも気泡少なく、消泡効果の弱い3は若干出ている。 他社A,B,Cはハクリコートより気泡が多く現れている。

まとめ

消泡作用に着眼して実験を行った。その結果を次に述べる。
  1. 打設直後のコンクリート表面に発生する気泡の数は時間の経過とともに増加していき、コンクリート表面の気泡痕となる。
  2. 大別すると気泡には打設直後、コンクリート内部から湧き出てくるエアー気泡と打設中に生じるバイブ気泡があり、剥離剤過剰塗布による油泡の三つに大別される。
  3. 勾配型枠は気泡が抜けずらいので打ち込み速度、何層かに分けて打つ、バイブレーターの大きさ、かけ方等に配慮しなければならない。
  4. 型枠の材質により剥離剤ののりが悪い場合があるので注意する。のりが悪い場合にはコンクリートと型枠が付着(脱型不良)し、剥離剤の効用が弱くなる。
  5. ハクリコート剥離剤は離型力、消泡効果に優れている化学反応型剥離剤である。消泡効果は剥離剤中の成分がセメントと反応し、皮膜を作りコンクリート表面に色つきが生じる傾向にある。反応が過剰に出てくる場合はより薄く塗布する。粘度の低いものに、消泡効果の弱いものにかえる。
  6. 型枠に付着物があると表面が一様に仕上がりません。剥離剤の塗布量は製品の仕上がりを比較し丁度いい量を決める。剥離剤の過剰塗布は油泡、色むら、くわれ(硬化不良)の原因になるので過剰の剥離剤は除去する。
  7. ハクリコートはA、B、C社より消泡効果に勝る。
備考)パネコートに剥離剤を塗布後の填着状況。まれにパネコートの種類には剥離剤をはじいて填着しなく塗りむらが生じるものがあり原因を調べたが明確な答えが出なかった。(メーカーおよび塗料等)
使用例

 

熟成黒にんにく酢


無墜落工法足場

CIM
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